【2022 report|第4講座】ビジネスプランのつくりかた

2022.11.22

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【2022 report|第4講座】ビジネスプランのつくりかた

第4回目の講座は、本アカデミーの運営、一般社団法人シラタマワーク代表理事・稲田による「ビジネスプランのつくりかた」についての講座でした。

全8回の講座もここで折り返し地点となります。フィールドワークまでは、自分の武器を見つけ準備をする段階でしたが、ここからは具体的に自分の武器を磨き上げていく段階です。

その準備の一つとして、フィールドワーク終了後からストレングスコーチでもある稲田と受講生の1on1もスタート。それぞれが能登町に想いを寄せながら、自分の強みを生かして最終発表まで駆け抜けます。

受講生の声
・自分が持っているものからスタートすることの大切さを感じた。
・ペアワークによって、自分のコンパスが新たに一つ確認できた。
・自分の中のもっと奥の部分で、自分に何ができるのかをもう少し考えてみたいと思った。
・身近なところから、小さなことから始めてみたいと思った。

<第4回講座概要>
日 時:2022年8月16日(火)19:30~21:30
形 式:オンライン
テーマ:ビジネスプランのつくりかた
講師:稲田 佑太朗(一般社団法人シラタマワーク)

予測不可能な未来だからこそ“自分の手段”でデザインする

前半は、最終発表の目的や発表資料の作成などについて説明。最終発表の資料づくりに不安そうな表情の受講生もいましたが、最終発表はゴールではなく、自分の実現したいプランを応援してくれる仲間を見つけるきっかけの場であることを共有しました。

そんな受講生が能登町との最初のプランをつくっていくために、「エフェクチュエーション」という考え方が大切になってくると稲田は言います。あまり聞き慣れない言葉ですが、エフェクチュエーションとは、優れた起業家に共通する起業プロセスの思考や行動様式を研究して発見された理論のことです。

「起業には、2つのプロセスがあり、エフェクチュエーションの対局にあるのが、コーゼーションというアプローチです。コーゼーションとは、結果から逆算し、それを達成するために何をすべきかを考えるというもの。しかし、VUCA時代と呼ばれる未来の予測がつかない現代社会では、自分が持っている手段を生かして結果をデザインすること。つまり、不確定な未来を自分の影響で変えていくことが大事になってくるのです」

後半は、熟達した起業家の6要素と5原則に触れながら、「自分の特徴や得意なこと」「どのくらいの損失なら新しいチャレンジをするか」「誰か一緒にコラボレーションしたい人がいるか」などをテーマに、受講生同士でペアワークを実施。

自分について話したり、対話をすることで理解を深めていきました。

受講生たちもワークを通して、自分について新たな発見があったり、新しいアイディアが浮かんだりと、気づきの多い時間となったようです。

熟達した起業家の一連のプロセスを見てみると、最初に知っておかなければならないのは、自分が誰であるか、何(誰)を知っていて、何ができるのかという手段。まさに、第1講座から第3講座までやってきた部分にあたります。

そして、そこから他の人との相互作用の中でパートナーを見つけたり、関わる人たちとコミュニケーションを図りながら、関係性を構築することに注力することが良い循環を生み出していくのです。

ただし、コーゼーションが全く必要ないわけではないとも稲田は言います。

「最低限ベースとなるような論理的な手法を知っているからこそ、エフェクチュエーションのアプローチが生きてくるというデータもあります。これまでの講座を振り返ると、第2講座の小野氏の講座は論理的な考え方であり、第3講座の勝屋氏の講座は、自分軸という自分の内なるもの(手段)を見出していくという見方ができるので、その両方を大事にしてほしい。初めはどんな人も自分の手持ちのカード、つまりできることからしか何も始められないんです。期待値を高く設定するよりも、これくらいならできそうとか、こういう人と組みたいという自分の感覚を感じながら、チャレンジを重ねていってほしいですね」

最終発表の第8講座まで、残すところあと3回。最終発表の場で、もしかしたら一緒に組んでみたいパートナーが見つかる人もいるかもしれないと思うと今からワクワクします!

これまでも自分と真摯に向き合い、すでに小さなチャレンジをいくつも重ねてきた受講生たち。きっと一人ひとりのキャラクターや際立つ色とりどりの最終発表になることでしょう。