2022.10.08
能登ローカルシフトアカデミーは地域のお金の流れを学び、無理なくお金を受け取る考え方や術を身につけるビジネススクールです。石川県能登町を舞台に、地域ビジネスのつくりかたをゼロから学びます。地域資源を活用し新しい価値の創出を目的とした、オンラインとリアルのハイブリット型の学び舎です。
2022年度の受講生募集がスタートして約2ヶ月。ようやく今年度の受講生たちと会うことができました!多数の応募の中から選ばれたのは、個性豊かな23名の受講生たちです。
本講座第1回目は、2022年7月19日(火)にオンラインで開催。みんな初対面で、少し緊張しながらも、一人ひとりが目的意識を持って、これからどんな変化や気づきが生まれていくのか期待に溢れる初回講座となりました。
第1回講座概要
日 時:2022年7月19日(火)19:30~21:30
形 式:オンライン
テーマ:地域ビジネス入門
講師:稲田 佑太朗(一般社団法人シラタマワーク)受講生の声
・他の受講生がどういう思いで参加しているのかを知り、刺激をもらった。
・考えていることを共有して聞いてもらう経験が新鮮だった。
・自分がやりたいことを言語化することを意識していきたいと思った。
・手放すことの大切さを知った。
まずは初回ということで、これまでのプレ講座でもお伝えしてきた能登町の概要について、能登町役場の山本氏より説明。能登町が目指している「若者が集い、能登の暮らしを受け継ぐまち」ということを実現するためには、能登町だけでなく、外の人たちと共創することが必要。その一つの取り組みとして、本アカデミーは存在しています。
そして、この日から能登町と新しい受講生たちの共創がはじまりました。
前半は、事務局含め一人ずつ自己紹介を実施。学生から社会人経験豊富なベテランまで、出身も動機もさまざまなメンバーが集まり、このメンバーの中だけでも何かが生まれそうな予感がするほど。自己紹介を聞いている受講生たちの楽しそうな表情も印象的でした。
後半は、アカデミーの運営兼今回の講師である一般社団法人シラタマワーク代表理事稲田によるアカデミーの全体像と地域ビジネスの基本的な部分についてお話しました。
本アカデミーは、ただノウハウを詰め込むビジネススクールとは一味違い、自分が大切にしていることや本当にやりたいことは何なのかという、起業する前のもっと根源にある「自分」を大切にしながら進んでいきます。
これから能登町とやりたいことを実現していく上で基本となる、地域に事業創出するポイントが4つ挙げられました。
稲田は、「経営には知識が必要だが、起業は本能。つまり“やりたい”という衝動的な選択が起業には重要なのです。そして、それを自分の言葉で言語化することが、その後の行動の原動力になる」と話した。
また、新しい仕事をつくる上では、実績を追い求めてしまいがちですが、仕事の成果だけが全てではなく、まずは約束を守るなど小さな実績の積み重ねが大切なことにも触れられました。全力で取り組んでいるか、一緒に仕事がしたいと思ってもらえるかということが大前提にあるということ。
言われてみれば、当たり前ではあるものの、忙しかったり何かに追われていると蔑ろにしてしまいがちな、大切な部分に気付かされた受講生も多かったのではないでしょうか。
そして、有機的な関わりについて、稲田は自分の心を「水が入ったコップ」に例えて説明しました。
「自分の心のコップの水が満たされていなければ、誰かに何かを分け与えることは難しいですよね。まずは自分を満たし、自分から溢れてきたものを誰かに渡すことが無理のない関わりになる」と話します。
これから11月までの4ヶ月の間、受講生たちは新しいことを学び、始めていくことになります。しかし、受講生の心のコップの状態は一人ひとり違うはずです。満杯の状態では、新しいことを取り入れ、新しい創造をすることが難しくなります。
そこで、今回の第一講座では、受講生の心のコップにこの新しいものを取り入れる余裕を作るため、2人1組になり手放すワークと小さな挑戦を約束するワークを実施しました。
ブレイクアウトルームに分かれて話してもらいましたが、終わってからの感想を受講生に聞くと、新しい気づきや発想が生まれたり、受講生同士とても刺激し合っている様子でした。
そして、講座の1週間後には、約束したことをイラストにしてくれたり、調べたことを報告してくれたり、初回から意欲的に取り組んでくれ、嬉しい限りです。
今回の講座は、一旦立ち止まって自分を客観視すること、その上で自分にできることは何なのかをということを考える一つのきっかけになったのではないかと思います。
まだまだ始まったばかりですが、これから交流が深まるにつれて、新しいアイデアやチャレンジが生まれたりするのではないかと思うと、楽しみでなりません。
受講後には、一人ひとりのやりたいことがしっかり言語化できている状態になっているよう、事務局も一緒に伴走していきます!